人間のすべての理解は或る意味で誤解であり、すべての感覚・認識は或る意味で錯覚である
――野口三千三 おもさに貞くより

 3Dカスタム少女でポーズ作成するときに、知っておくと楽かなと思われる平均的な人体の可動範囲です。

はじめに


 カス子のポーズエディタには制限が設けられていないため、普通ならありえない方向に関節を曲げれてしまいます。腕の折れた人を表現したり、関節技を決められている人や、縛られて動けない人などを表現するにはこの自由度の高さは武器になりますが、逆にどこまで動かせるのかをある程度把握しないと扱いづらいモノにもなっています。

 他の3D人体モデルを利用した3DCGソフトですと、ものによってはカス子と異なり、可動範囲がある程度決まっていたりします。これはとっつきやすくはありますが、勢いのあるポーズは作成しづらいシロモノとなっています。

 またIK(インバースキネマティクス)が搭載されていないので、滑らかなポーズは作成しづらい仕様ですが、IKはIKで繊細な部分に眼が行きにくかったりします。

 それぞれ一長一短がありますが、自分はカス子の方がより迫力があり、痛そうとか気持ちよさそうとかといった、リアリティをもったポーズが作れるのでお気に入りではあります。

 本来動かせる範囲を知っておけば、あえて超えることによる迫力というものが出せると思います。

 各ボーンパーツごとに、自分が把握している限りの可動範囲を掲載していきたいと思いますので、創作に役立ててくれれば嬉しいです。

 なお、今回は体のみに焦点をしぼり、表情や髪の毛、スカート、乳房、手持ちアイテム、頭上は省きました。ご了承ください。

 可動方向に対する言葉が上下だったり前後だったりと表記にゆれがありますが、直感的なものなのでご容赦願います。前後と書いていても動かしている軸はx軸だったりy軸だったりします。画像を参考にしてください。

 前置きが長くなりました。ではいってみましょう。

パーツ分け


 大雑把に、下記の4つに分類します

1.首から上
2.腕
3.胴体
4.足

1.首から上


 頭、首を首から上とします。




 上下30度、左右30度、回転0度。

 左右の回転は首に依存します。





 前後30度、左右30度、回転120度。


2.腕


 鎖骨、肩、腕、ひじ、上腕、手首、指

鎖骨



 前後30度、上下45度、回転15度。

 上に上げすぎるとすぐ破綻するので、カス子上では実質30度ほどです。腕の位置取りでは一番重要なパーツです。





 前後90度、上下120度、回転30度。

 足りない分は鎖骨で補ってあげてください。上下画像は体に埋もれてしまっていますがご容赦願います。要は脇を締めたまま鎖骨を上げると120度ぐらいになるということです。




 回転30度。

 微調整してあげると滑らかな曲線を描いてくれる場所でもありますが、とりあえず今回は回転だけで。

ひじ


 上下90度。

 体重がかかったりすると、逆方向に5度ほど曲げれます。

上腕

 回転135度。

 手首の可動範囲を補うためのボーンです。人体ですと、上腕の筋肉が二の腕の骨をねじっているので、そもそもこのボーンが存在しない場合は肘で代用します。

手首



 上下100度、左右30度、回転0度

 実はまわせません。回ってるように見えるのは、上腕が回転しているためです。





 上下90度、左右10~30度(付け根のみ)。

 親指と他の指で若干違うような印象がありますが、ついている角度が違うだけで可動範囲は変わりません。

 カス子上では見てのとおり、左右に動かすと結構危険です。

3.胴体


 体の中心、胸、腹、腰

体の中心
 他の3DソフトウェアをDAZしか触っていないので確証はないんですが、多分、体の回転と腰が別の扱いとなっているのはカス子独特の割り振りだとおもわれます。思いっきり余談なんですが。上腕、二の腕、ふくらはぎ、ふともものボーンもカス子独特だと思われます。これらのボーンのおかげで繊細なポーズが作成可能で、おまけにエロゲのくせに玄人向きというなぞの出来栄えになっているようです。

 この体の中心と腰ボーンが別のあつかいのおかげで、カス子は普通の3Dグラフィックのフィギュアのそれをはるかに超える体の柔らかさを持ち、ヨガのポーズをほとんど破綻せず作成できます。地味に高性能wwww

 息抜きでしたw

 で、本番。

胸、腹、腰



 前後70度、左右30度、回転90度

 お尻を固定するとこのくらいしか動きません。これよりも大きな可動範囲を持たせるためには体全体を回転させる必要があります。

 蛇腹構造なので、どのパーツがどの程度というのは難しいです。シワが寄ったら限界として、残りの二つに上手く分散してあげてください。

4.足


 股関節、ふともも、ひざ、ふくらはぎ、足首、つま先をまとめて足とします。まんまですね。

股関節



 前後90度、左右60度、回転30度。

 片足一本あたりだとこのくらいです。

ふともも

 回転15度。

 ポーズによっては前後に動かしたほうが滑らかな曲線になりますが、今回は割愛します。股関節と異なり内側のみである点に注意してください。

ひざ

 前後135度。

 重量がかかったりすると、一時的に150度ぐらいまでは曲げれます。おそらくは関節の構造上、肉が薄ければ薄い分だけ角度が広がると思います。

ふくらはぎ

 回転60度。

 上腕と同じく、回転はふとももの筋肉がすねの骨を引っ張ることで動いているようです。

足首


 上下90度、左右0度、回転45度。

 手首と同じく左右には動きません。足首が左右に動いているように見えるのは、ふくらはぎが動いているためです。

つま先

 上下30度。

 足の指全体なので擬似的に回転したりはします。このあたりは3Dポリゴン独特の関節と思ったほうがいいかもしれません。カス子上ではこの30度にこだわる必要はあまり無いように思います。

最後に


 多分、もっと動くだろうと言う感想を抱かれた方も少なからずおられるかと思いますが、自分が動かせると思っている角度は、他の部分も連動したからこその角度で、一つ一つだとだいたいこんなもんです。

 この範囲内で作成すれば無難なポーズにはなると思いますが、時と場合によってはこの制限を越えたほうがよいポーズになる場合もあります。

 また、これらの可動範囲はあくまでもカスタム少女の、カス子限定で、他の3Dモデルはこの限りではありません。近いところで言えばカス男君は中間部分のボーンがないため、人体はこうだからとこだわるとまともなポーズは作れなくなってしまいます。極端な破綻を防ぐための知識として覚えておいてもらえれば嬉しいです。

 ポーズ作りの際に、どう動かせばいいのか迷ったときは実際にポーズを取ってみると新しい発見があるかもしれません。一度お試しを。ではまた次回。

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